口の中は細菌の入り口!
私が学生の頃、部活動帰りに学校の自動販売機でジュースを買い、友人と飲み回しをすることは日常茶飯事でした。
今日、ソーシャルディスタンスが当たり前になる世の中で、
飲み物に関わらず食べ物は先に取り分けて食べることや、
もはや複数で食事をしないことなど、簡単に言えば間接キスを防ぐことが当たり前になっています。
その理由は既におわかりの通りです。
昔何気なくやっていた出来事は、菌が体内に侵入がする大きな要因なのです!
前回、人間の外皮膚には約1兆個の微生物が住み着いているとお話しました。
では、お口の中はどうでしょうか。
朝・昼・晩とご飯を食べ、私の場合だと甘いデザートを食べる時間もあります。
そんな日々使う口の中は、外からの細菌を取り込む最大の玄関口となっています。
人の口の中の唾液1ミリリットルあたり、約1千万もの細菌が潜んでいるのです!
数で言えば、100億匹程にもなります。
勿論、歯磨きを毎日欠かさずしていたとしても、健康な体の人のお口でもです。
自分が飲んだジュースの飲み口に唾液が付着し、そのジュースをを他の人が同じ飲み口で飲む。
これを繰り返すことで、もしかしたら自分には無かった菌、また相手には無かった菌を交換し、体内で増やしてしまうことになります。
菌を増やしてしまうことは、体調不良の原因になりかねません。
たとえ好きな人とでも、ちょっと引いてしまう事実がこの場面にはあるようです、、、。
生まれたての赤ちゃんは菌がない!
人は、いつから菌を保有し始めるのでしょうか?
実は、赤ちゃんは無菌状態で生まれてきます。
お母さんのお腹の中は無菌状態なのです!
赤ちゃんは、お母さんのお腹の中からでると同時に、自分で呼吸を始めますよね。
その時です。
呼吸をした瞬間から、空気中に含まれる微生物が赤ちゃんの呼吸と共に取り入れられ始めるのです。
その後赤ちゃんの成長に連れて、母乳だけだったのが離乳食になり、
そして通常の食事ができると同時に、菌を取り入れる可能性もどんどん広がっていきます。
食べる瞬間は必ず空気に触れていますから、様々な加工処理がされていても、菌から逃れる方法はないのです。
しかし、体内は様々な微生物から守られる武器も備わっているので恐れることはありません。
体内に取り込んでしまった微生物から守るには?
ではなぜ、毎日のように外的細菌達を飲み込んでいるのに、日々健康でいられるのか不思議ですよね。
赤ちゃんの場合、「免疫グロブリン」という成分を母乳によって摂取しています。
この免疫グロブリンを摂取することによって、腸の粘膜を守り、悪い病原微生物を受け付けないようにしてくれています。
また、母乳は血液によって作られている為、白血球が含まれています。
この白血球も大切な役割をしていて、以前侵入した悪い菌を覚えているので、
初めて感染する時より軽症で済むようになるのです。
「粉ミルクより母乳を飲ませた方が良い」と言われるのはこういったことからなのかもしれません。
母乳は赤ちゃんにとって大切なお守りなのです。
母乳から離れた私たちには、体内に取り入れないようにする為に「胃」が活躍をしています。
食事をして入った菌は、食道を通って胃に運ばれます。
強力な胃酸こそが、口の中にいた100億程の細菌を1万分の1以下にまで減少してくれています。
但し、胃の最大の弱点は過度なストレスだというのをご存知でしょう。
今までのお話は健康な人の場合に過ぎません。
ストレスによって胃酸は弱くなってしまいます。
ストレスはいつどんな時も訪れるものです。
このご時世、ストレスフリーは一番の課題です。
ストレスを軽減して、健康な体を目指しましょう!
たまには旅行へ出かけてリフレッシュするのもいいですし、
家でまったりしたり、好きなものに没頭したりすることも健康でいれる秘訣かもしれません。