ニオイの原因は悪玉菌!
オナラは生理現象の一つといえばしょうがないものですが、
できればしたくない、もしくは臭わないでほしい、、、。
それに臭おう時もあれば臭わない時もありますよね。
なぜオナラは臭いニオイがしてしまうのでしょうか。
前回、善玉菌の主となるビフィズス菌を取り上げましたが、ビフィズス菌は腸内のお掃除担当に対して、お掃除の邪魔をする敵こそが「悪玉菌」です。
オナラが臭い原因はこれです。
悪玉菌が増えるのは、年齢によって善玉菌が減少するのもありますが、食生活やストレスも大きな原因にもなります。
肉を食べる機会が増えたことは一つの要因です。
先にお伝えしておきますが、悪さする悪玉菌も実は良い一面を持っています。
O-157の退治に貢献したり、かなり強い病原菌が潜り込んできた場合は、善玉菌と協力して退治する一面もあるのです。
ですが、現代の食生活の変化によって悪玉菌が「悪」として、どうしても目立ってしまうのです。
ウェルシュ菌の威力とは?
主に悪玉菌の中で腸内フローラを荒らすのが「ウェルシュ菌」です。
ウェルシュ菌が多いと、腸内フローラの乱れを起こし、身体の不調を起こしやすくしてしまいます。
最悪の場合、発がん性物質までもつくってしまいます。
他の菌は死んでしまう熱でも耐えられる為、生き残りやすい菌なのが特徴です。
その中で最も気づきやすいのが、オナラや便の臭いでしょう。
ウェルシュ菌は、動物性の脂やタンパク質を摂取することで悪臭で有名なアンモニアを生成します。
ウェルシュ菌よりも、ビフィズス菌の方が多い赤ちゃんのウンチがさほど臭くないのはこの為と言えます。
悲しいことにお年寄りになるにつれてビフィズス菌の量がへり、ウェルシュ菌が目立つためニオイがきつくなるのです。
”善”と”悪”を持つ日和見菌
善玉菌と悪玉菌のどちらにも当てはまらない「日和見(ヒヨリミ)菌」。
しかし場合によっては善玉菌にも悪玉菌にもなりうる菌です。
腸内環境を大きく左右する大きな存在でもあります。
一体どんなタイミングで善と悪に変化するのでしょうか。
日和見菌の種類には、大腸菌、腸球菌、ブドウ球菌などがあります。
体の中にもともと存在する菌です。
腸内環境はいわば多数決で決められているようなものです。
善玉菌が優勢である場合は善玉菌側の味方になり
悪玉菌が優勢であれば日和見菌は善玉菌を簡単に裏切り、悪玉菌をと手を結ぶのです。
健康な身体であればとてもおとなしいのに体調を崩したりすると、善玉菌であるビフィズス菌が減り、免疫の衰えにより日和見菌が増殖して暴れだすのです。
そして腸内のきれいに整備されたお花畑(腸内フローラ)は、荒れ地へと変化してしまいます。
ニオイの原因を作る悪玉菌を、裏で操っているのは日和見菌なのです。
おとなしい子ほど、怒らせたときは怖いものですね。
オナラは1%がクサいだけ!!
オナラとは程遠いある特別な機関が過去に、オナラについて熱心に研究したという情報があります。
それは・・・NASAです!!
NASAといえば宇宙!!
オナラとの共通点がかなり遠いような気がしますよね。
「もし、宇宙にいる間に誰かがオナラをしたら・・・」
「もしかしたら宇宙船ごと爆発してしまう危険性があるのではないのか?」
そのような予測が立ったことがきっかけとなり、研究に至ったわけです。
何が起こるかわからない空間ですから、ある意味深刻な問題だったのかもしれません。
結果、爆発する危険性はなかったそうですが、
その他にもさまざまな研究結果がでたのです。
そのひとつが、
「オナラの99%は無臭!」ということです。
つまり残り1%がオナラを臭くする最大の要因だったのです。
オナラの約99%が、無臭である炭酸ガスや酸素、窒素だったのに対し、
前回お伝えした「臭い」の原因となるアンモニアや硫化水素の成分は、たった1%しか排出されなかったのです。
ということは、人間はその1%で「臭い」と判断していることになるのです。
人間の嗅覚も馬鹿にできません!