赤ちゃんはなぜ病気にかかりにくい?
赤ちゃんって、どんな時も心地の良い匂いがしますよね。
そのニオイこそ、乳酸菌などの微生物が関わっているのです。
赤ちゃんはなんでもかんでもお口に入れてしまいます。
お母さん目線からすると、常にヒヤッとしていて目が離せません。
口に含むのはオモチャだったり、靴だったり虫だったりゴミだったり、、、
目を離した隙に何を口にもっていってしまうかわかりません。
それは、好奇心だったり臭いや味を確かることで、情報を集めているのです。
成長過程に大変重要な赤ちゃんのお仕事なのです。
そんななんでもありな赤ちゃん。
よく考えると、いろんな菌を口に含むのに病気に何度もかからないのは不思議ですよね。
なぜ赤ちゃんたちは病気にかかりにくいのでしょうか?
赤ちゃんの味方、乳酸菌!
実は、赤ちゃんが病気にかかりにくいのは、乳酸菌による働きのおかげなのです。
そもそも赤ちゃんは、”無菌状態”で生まれてきます。
空気を吸った瞬間に初めて、同時に細菌を一取り込んでいます。
何も防御を備えていない体を守る為にも、お母さんが欠かせません。
私たちは温かいご飯を食べ、ブドウ糖などの糖分を吸収しています。
その「糖」を分解し、「乳酸」を作っています。
そして「乳酸」を作っているのが「乳酸菌」です。
赤ちゃんはご飯を自ら食べることはできない代わりに、母乳をもらって栄養を取ります。
母乳によってビフィズス菌を体の中に蓄えています。
ビフィズス菌は乳酸菌の一種で、
乳酸菌に含まれる酸が赤ちゃんの体内に入り込んだ病原菌を退治しているのです。
乳酸菌はいわば、お母さんと共に赤ちゃんを危険から守ってくれているヘルパーでもあるのです。
また乳酸菌の他に、赤ちゃんが自ら作り出しているあの大量の“よだれ”が、実はもうひとりのヘルパーでもあります。
赤ちゃんの唾液の中には、タンパク質に部類する抗体や、殺菌性のあるリゾチーム、トランスフェリンという成分が含まれています。
口に含まれた時には、沢山のよだれのおかげで体内に吸収せずに済むのです。
毎回お母さんはお口周りを拭いてあげるのも精いっぱいですよね。
ですがよだれでいっぱいな赤ちゃんほど元気で菌に守られている証拠なのかもしれません。
赤ちゃんのウンチは酸っぱいようなニオイがするのも、ビフィズス菌が腸内にいた証拠です。
比べて、粉ミルクなどの人工ミルクを沢山摂取した赤ちゃんや、離乳食を始めた赤ちゃんのウンチは色も濃く、大人と変わらないニオイを発することがあります。
母乳は赤ちゃんを病原菌から守るメリットがありますが、
人工ミルクにもビタミンを補えたり、お母さんの体調に左右されずに作れるなどのメリットがあります。
人間は菌によってうまくできている?
話は変わりますが、ニューギニアという国に住むパプア族をご存知でしょうか?
彼らは魚や肉は一切食べない民族です。
では、なにを主食にしているかというと、主に「イモ類」です。
栄養素的に言えば、タンパク質ががなり足りていないと思われますが、
パプア族には、たくましい身体をしている人たちもいます。
とある研究家が健康的なパプア族について、分析を行いました。
たどり着いたのは、菌自体をタンパク源として補っている!ということでした。
要するに、腸内の細菌を繁殖させて、それらの菌をタンパク質の代わりとして摂取しているようです。
人間は生まれた時から自然に菌とうまく付き合う方法を得ていたようです。
そんなことができるのか、、、
私は驚かれるほどかなりの偏食なのですが、魚は一切食べません。
私の体内でも何かの代わりに菌が補ってくれてたら嬉しいな、、と、
そう勝手に変な期待をしてしまいます、、。笑
赤ちゃんや民族たちは勿論、私たちの体は常に自分自身を守っているのです。