牛乳はお腹をこわす!?
「大きくなるために、牛乳を飲みなさい!」
と言われ、子供の頃にたくさん牛乳を飲んだ経験はありませんか?
小学校の給食には必ず牛乳があって、かなりの存在感を発揮してました。笑
また、コーヒーやココアに入れたり、ホットケーキやお菓子などの料理にだって合いますよね。
万能な飲み物ではありますが、
直接牛乳を飲んでお腹が緩くなった経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
それはまさしく「牛乳」が原因の可能性があります!
一体牛乳の何がそうさせるのでしょうか・・・
お腹を壊す原因は「乳糖」!!
牛乳を飲んでお腹を壊しやすい人、結構いますよね。
それは、乳に含まれる「乳糖」による働きが関係しているのです!!
牛乳には「乳糖」という成分が含まれています。
乳糖は、乳にだけ存在する糖です。
これは、ブドウ糖(グルコース)とガラクトースという糖分で生成されています。
お腹を壊しやすい人は、この乳糖がうまく分解でず、お腹を壊してしまうのです。
「乳糖」をいかに分解できるかによって、お腹の調子が左右されるワケですが、
どうすれば分解してくれるのでしょうか?
この乳糖を腸内で分解してくれるのが、「ラクターゼ」と呼ばれる酵素です。
ラクターゼは、乳糖をグルコースとガラクトースに分解していて小腸の粘膜から吸収されるようにしてくれます。
このラクターゼを装備しているのが・・・我らの味方、「乳酸菌」です!!
乳酸菌が足らないと、ラクターゼが少なく、乳糖も十分に分解ができなくなってしまう為、お腹を壊してしまうのです。
日本人は、もともとラクターゼが少ない人も多く、「乳糖不耐症」に当てはまる人もいます。
お腹を壊さない為にするには?
お腹を壊しやすい人は、前述した通り、乳酸菌・ラクターゼを増やすことが大切です。
また飲み方1つで簡単に気を付ける方法もあります!
例えば、牛乳を飲む時は、一気に飲まないようにすること。
なぜなら、ラクターゼは乳糖を一気に分解することができないからです。
また、牛乳を少し温めてから飲むことをおススメします。
温めることによってラクターゼ(酵素)の働きがより活発になる為、お腹にやさしく摂取できます。
少し気を遣うことでお腹に負担がかかりにくくなるので、是非気を付けてみてください!
余談ですが、牛乳でカルシウムを沢山摂取しようと思っている方も多いと思いのではないでしょうか。
実は、ちゃんとカルシウムが体内に摂取できているかと言われれば
答えは「微妙」・・・。
カルシウムは勿論摂取できますが、殆ど体内に吸収されずに排出されてしまうようです。
牛乳よりもチーズの方が体に良い?
牛乳ではお腹を壊すけど、チーズではお腹を壊す人って少ないですよね?
それも勿論「乳酸菌」の働きが関係しています。
ナチュラルチーズの場合、牛乳を加熱殺菌した後に、乳酸菌や「レンネット」と呼ばれる凝乳酵素を加えています。そこから「ホエイ」という水分を取り除きプレスしたら完成です。
もともとあった乳糖は、乳酸菌によって食べる頃にはすでに消化されやすい状態に生成されるため、お腹を壊しにくいのです。
乳糖不耐症の方には乳糖を気にせず食べられる乳製品です。
しかし、食べ過ぎるのも良くありません。
チーズが凝固しているのは、動物性のタンパク質と脂肪だからです。
これらは悪玉菌の大好物なのです。
結果、腸内環境を荒らす原因に繋がってしまいます。
牛乳と比べればチーズは保存期間も長いですし、脳卒中の予防になるカリウムも多く含まれているので、とても優秀な食品です!
因みに、チーズを作る過程においてカビを用いたチーズもありますよね?
カマンベールチーズやゴルゴンゾーラなど。
そのカビは食べても問題はないのでしょうか?
型にチーズをはめる時にカビを植え付けて熟成させるのですが、
結論、カマンベールやゴルゴンゾーラなどは食用のカビを使用しているので、安心して食べられます。
但し、カビを植え付ける工程のない通常のチーズからカビが生えた場合は要注意です。
空気中に含む雑菌が繁殖した可能性があるので、迷わず捨てましょう。