足が臭いのは微生物のせい?
あなたは足が臭いですか? 笑
おそらく自信をもって「臭くない!」と答えられる方はなかなかいらっしゃらないでしょう。
今や悩んでいる人は男性だけでなく女性にも多い悩みです。
ブーツを履いてデート中に行ったご飯屋さんが座敷だった時、、、
外回りで沢山歩いたサラリーマンが帰宅して、靴を脱いだ時、、、。
ふとニオってしまったことがある方は多いのではないでしょうか。
なぜ足が臭くなってしまうのでしょう?
それは皮膚で暮らす微生物が活動しているせいなのです!
人の肌には約1000000000000個の細菌が住んでいます。
数字だけ見ると数える気がなくなります。
そう、1兆個です。
この数字は皮膚上にまとわりつく数だけの話です。
口の中などを含めるともっと数字がごちゃごちゃになってしまします、、、。
この1兆個の菌を、「皮膚常在菌」と呼びます。
皮膚常在菌とは?
皮膚常在菌は、大半は肌のバリア機能を備えている為、我々人間にとって大きな役割を担っています。
皮膚常在菌は主に、脇の下や足の指といった湿り気の多い箇所に密集しています。
足の付け根は見ることも触れることも少ないですし、靴下を履いてしまえば蒸れてしまいます。
一生懸命頑張っているサラリーマンの足の中は菌にとって最高の“住みたい街”になっているのです。
それらの菌の大半は、人間にとって無害な菌ではありますが、一部はは有害な菌も皮膚上に住んでいます。
それらを緩和してくれるのが「汗」です。
人の皮膚は上皮細胞が規則正しく並んでる為、菌を体内に取り込むことは難しいのが前提です。
ですが、例えばあなたが体調を崩したときというのは、急に暴れだす菌がいるせいです。
体調を崩すと、汗がでます。
そんな時に汗に含まれる抗微生物作用が、暴れた菌を優しく宥めてくれています。
このように、人間は良い菌悪い菌関係なく共存しています。
足が臭くなる原因は何か?
さて、本題に戻ります。
足が臭くなる主な原因の一つが、「水虫」です!
簡単に言うと一種の「カビ」です。
「私は違う!!」と思わないでくださいね。
どんなに新築の新品のお風呂でも、毎日使っていると、いつの間にか目に見えるカビが増殖してたりしますよね?
どんなに美人な女性でも、カビは少なからず一緒に暮らしているのです、、、。
水虫の中にも様々な菌が存在しますが、臭いの原因の一つとして、「トリコフィトン」というカビが関与しています。
皮膚のタンパク質を餌としています。
サラリーマンの靴の中は蒸れて汗によって湿り、お風呂場と同じような足の間はカビにとって繁殖の絶好の場所になります。
この臭いを放つ菌が増殖されることで悪臭へとステップアップしているのです。
水虫を防ぐには?
では、どのようにして水虫から足を守ればよいのでしょう?
残念ながら、市販の薬でなんとか!!という方法は難しいようです。
勿論市販薬は存在しますが、水虫を撃退する方へ走りすぎると、人の細胞まで傷つけてしまい、更に悪化する原因にも繋がります。
最も安心して人体に影響の少ない方法は、、、足をよく洗うこと!
そして通気性の良い靴下に変えたほうが良いのは勿論、とにかく菌を取り除くことを第一に心掛けましょう。
それは自分の足だけでなく、靴にも同じことが言えます。
洗うことが難しい靴の場合でも、こまめに風に当てたり、他の靴と交互に履き替えるなど工夫をしましょう。
水虫の他、悪臭を出してしまう菌がいます。
それが「ブドウ球菌」です。
常在している菌ですが、アルカリ性の汗を餌としていて、分解する力を持っています。
この時に放たれるのが悪臭なのです。
このように「清潔を保つ」というよりも、「繁殖を抑える」という意味で、常に身体をきれいに洗い、菌と共に共存することが大切なのではないでしょうか。