ホントに危険!過去にあったバイオテロと感染ウィルス

地球上に潜む微生物

バイオテロ”炭疽菌”

2001年9月11日、アメリカのニューヨークで起きたテロを覚えているでしょうか?

超高層ビルにテロリストの飛行機が突っ込み、多くの死者を出す史上最悪のテロ事件です。

テレビで見ているだけでも恐怖が伝わるくらい恐怖で覆われていたのを覚えています。

ご存知の方もいると思いますが、実はその後の続きがありました。

1週間ほど経った頃、テレビ局やメディア社、出版社宛てに計5通の封筒が届いたのです。

その封筒に入っていたのが、「炭疽菌」

それに気づくこともない社員が触れてしまい、翌月、原因不明の息切れや嘔吐により亡くなる事態となりました。

その後も、配達していた郵便局員がこの封筒により亡くなっているのです。

配達するだけで感染してしまう「炭疽菌」。

一体どのくらい恐ろしい菌なのでしょうか?

炭疽菌はそこにいる!

炭疽菌は「これは病気の原因だ!」と証明された最初の菌です。

とても生命力が強く、乾燥や熱を防ぐこともできます。

実は炭疽菌は自然界の土壌に含まれる細菌の一種であり、土の中で”芽胞”としてじっと耐えています。

そして動物などに感染すると急激に体内で増殖を始めるのです。

感染した動物に接触することで、人間にも感染する恐れがあります。

増えてしまうことで「炭疽症」という伝染病を生んでしまうのです。

小さな傷口でも感染することは十分で、血中に潜り込むと敗血症になることもあります。
特に肺に入ってしまうと、致死率は90%も高くなり、危険性の高いものになってしまいます。

抗生物質で治療が可能で、ワクチンもありますが副反応が出やすい為リスクもあるようです。

この炭疽菌がテロに使用されてしまうのは、比較的簡単に入手できることと、致死率もあることが大きな理由なのかもしれません。

1枚1枚手に取って届けてくれる郵便屋さんも毎日命がけなのです。

日本でもバイオテロの事例があった!

そもそもバイオテロとは、「生物兵器」と呼ばれ、細菌やウィルスなどが作り出す毒素を使って、人や動物に対して無差別に危害が及ぶもののことを言います。

1993年に日本で発生した「亀戸異臭事件」もバイオテロだったのではないかと言われています。

亀戸の教団新東京総本部付近に強烈な悪臭が漂い、住民が抗議したことで起きた事件です。

これも炭疽菌を使用していました。

ですが宗教団体が「儀式に使う薬品の調合に失敗した」と言って未遂事件として終わりました。

実際のことはわかっていません。

炭疽菌よりも恐ろしい”エボラウィルス”

ウィルスにもかなり恐ろしい「エボラウィルス」が存在します。

結論から言えば完全な治療薬が見つかっていません。

日本では他国で広まっているニュースを見る程度ですが、かなり危険なウィルスだったのです。

このウィルスは、コンゴ民主共和国とスーダンの国境あたりで1人の男性が出血死亡したことが始まりです。

そこから相次いで感染し、感染した殆どの人々が亡くなってしまいました。

感染するとはじめは分かりずらく、徐々に嘔吐、下痢などに見舞われます。

増えることを止めないウィルスは全身に行き渡り、最後には痙攣を引き起こし命を落とします。

そのせいで致死率も8割~9割近く、感染を防ぐためには、感染者のいる町を封鎖するしか方法はなかったそうです。

また、殺傷力が非常に高く、青酸カリを1グラム使用すると殺傷力は約5人程でありますが、エボラウィルスを同じ量使用すると、億単位の人間がやられてしまうそうです。

もしこれがテロで使われたら・・、日本人は全員やられてしまう程恐ろしい威力だというのがわかります。

海外から日本へ帰国する時に、免疫所に「エボラ出血熱」ついて記載されているのを見たことはありましたが、こんなに恐ろしいものだったからこそ空港で徹底していたのだと気づかされました。

いつ、どんな時に何が起きるかは、誰もわかりません。

自分の身は自分の身で守ることが大切です。

海外へ渡航する際は、現地の情報をしっかりと確認し、対策できることをしてから行くことをおススメします。

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