その水は本当に安全?

地球上に潜む微生物

水道水は大丈夫?

「日本の水道水は飲める!」
外国人が必ず驚くことのひとつですが、今や日本も水が売れる時代になってきました。

老朽化が進み、水道水から出るまでの配管の錆により、臭いに気づくことが多くなったことの不安からなのではないでしょうか。
そこで浄水器を取り入れているお宅も多いのではないでしょうか。
臭いは軽減されるので、安全に見えますが実際どうなのでしょう?

今回の厄介な微生物は、「クリプトスポリジウム」という原虫です。

過去に水道水によって集団感染した事例がありますが、受水槽になんらかの原因で汚水が混入したことによって起きたと言われています。

人や牛、猫、犬などの消化管で寄生していて、糞便からも感染機能をもったクリプトスポリジウムが確認されています。

クリプトスポリジウムに感染すると、激しい腹痛や下痢、嘔吐や発熱を引き起こします。
これは微生物の中でも大きい原虫に属するのですが、大きいため培養が間に合わず研究しづらく、効果のある薬が遅れているようです。

健康な人の体であれば点滴などで自然治癒が期待できますが、エイズや免疫制御剤を投与されている人は重症化しやすく、激しい脱水を引き起こす場合があり、注意が必要です。

まず、日本の水が飲める理由のひとつに、塩素消毒をしていることが挙げられますが、これは細菌を死滅させるためにおこなっていることです。

殆どは死滅し、体内に取り入れても大丈夫な水へと変わりますが、実はクリプトスポリジウムには塩素消毒は効きません!
とてつもないガード力を持っています。

水道水の蛇口に浄水器を取り付けるのは、蛇口まで上がってきた水に含まれる微細なゴミや塩素などの物質を除去することが目的です。

浄水器を取り付けることで塩素も除去されますから、結果、そこから出てくる水はクリプトスポリジウムや一部生き残った微生物にとって暮らしやすい水へと変化しているのです!

浄水器を取り付けたからと言って安心してはいけないのです。

ですが実はこのクリプトスポリジウム、熱には大変弱いのです。

熱には容易に死んでしまいます。

安全な水道水に仕上げるには、一旦沸騰させてから使用することがベストな方法なのです。

おしぼりタオルは大丈夫?

居酒屋で温かいおしぼりタオルが出てくると、ホッと安心しちゃいますよね。

世のおじさまはそのタオルで顔を拭いて、1日頑張った汗を拭う方もいます。
このタオルは安心しても良いのでしょうか?

実はこのタオルには微生物が沢山いるという結果が出ているのです!

タオルも各々ですが、たいてい1枚につき5千万~8億個近くの微生物が潜んでいるのです!

それも人体に影響を及ぼす微生物もいたようです。

それは、カビの胞子、大腸菌、サルモネラ菌等。
万が一拭いた箇所に傷口があったら、「接触感染」という形で体に微生物が侵入してしまう危険性があります。
その事実を聞くとあまりおしぼりでお顔は拭かない方がよさそうです。

悪い業者が出回らない為にも、実はレンタルおしぼり屋の包装フィルムには、衛星マークを付けることで衛生管理ができているおしぼりか、見分けがつくようになっているのです!

衛星マークを付けられるようにするために、悪臭がしないこと、大腸菌や黄色ブドウ球菌が検出されないこと、通常の細菌が10万個を超えないことの規格試験をクリアする必要があるのです。

除菌ティッシュは大丈夫?

では、除菌されている使い捨てのウェットティッシュはいかがでしょうか?
さすがに使い捨てだし、除菌って言ってるくらいだから・・・

ある研究によれば、返って微生物の量が増えたという結果があるそうです。
意外過ぎる結果ではありますが、なぜなのでしょう?

まず、消毒される時間はそんなに長くないそうです。
それから、乾燥した手のひらの細菌は活動するエネルギーが弱く、そこに水分を加えることで細菌のエネルギーが回復してしまう可能性があるのです。

また、安価な除菌シートはアルコールより濃度が低い場合があります。

アルコールをする際は、濃度も気にする必要があります。

そしてたっぷりと手のシワに入るのを感じるまで浸すことも重要です。

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