冷蔵庫の中は菌がいっぱい?
皆さんは1日に冷蔵庫を何回開けますか?
「お腹減った~何かないかな?」と冷蔵庫を開け、
「お夕飯の支度しないと!」と開け、
「全部食べられないから閉まっておこう」と開ける・・・。
一家に1台はある、冷蔵庫。
私たちは食料の急な腐敗を防ぐ為、日々当たり前のように使用していますが、
何度も開閉を繰り返すことで、微生物の繁殖のチャンスを与える場を作り出していることにお気づきでしょうか?
一般的な冷蔵庫の中はだいたい3度前後、冷凍庫だと-19度前後に設定されていて、
菌が繁殖するのを抑制しています。
ですが、例えば10秒開けただけでも庫内は1度上昇してしまい、菌の抑制効果が低減してしまっています。
それから、菌の種類によっては寒い所を好む微生物も存在します。
容易に掃除できる家電ではない為、菌にとっては最高の集会所となっていることでしょう。
その中でも庫内の収納スペースの種類によって、有毒な菌が付着しやすいところがあります。
気を付けたほうが良いスペースとは、いったいどこでしょう?
菌が繁殖しやすい冷蔵庫の部位とは?
冷蔵庫の中でも、特に注意すべき食料品とポジションがあります。
どのお宅にも必ずと言っても良いほど冷蔵庫に常備している「卵」。
その卵を収納する「卵専用スペース」には要注意です!
実は、この卵が、とっても危険な微生物を招いてしまう危険性があるのです。
卵の殻の表面には、サルモネラ菌や大腸菌、またカビの胞子などが付着しています。
これらが増殖すると、お腹を壊す原因になるのです。
冷蔵庫に卵専用のスペースが用意されているとはいえ、卵はパックから取り出してしまうのではなく、購入時のパックのまましまうようにすることをおススメします。
それから、製氷室も危ない微生物の住み家になりうることがあります。
ある研究所の調査結果によると、製氷室から作られた氷の中には、沢山の大腸菌やブドウ球菌などが検出されたというのです。
こんな身近にいたなんて、とても恐ろしいですよね、、、。
60度以上であればたいていの微生物は死滅しますが、
寒ければ寒いほど死滅するというのは間違いで、ただ威力が弱まるだけであり、死に至るわけではないようです。
冷蔵庫が臭う時はカビの繁殖サイン!
冷蔵庫を開けると、食料以外の嫌な臭いがした経験はないでしょうか。
これは冷蔵庫内にいるカビなどの微生物が繁殖しているサインです。
繁殖することで、悪臭を強くしてしまうのです。
保存するために、空気がなるべく入らないように小分けの容器に詰めることがあると思いますが、
その容器の蓋についている塩化ビニール製のパッキンが黒ずんでくることがあります。
これは、黒い胞子を持ったカビの仕業です。
腐敗する原因のひとつでもあるカビは、25~35度位の温度で増殖しますが、
温度が下がるごとに繁殖のスピードが緩やかになり、冷凍庫の温度まで下がると繫殖はできなくなります。
冷蔵庫を開けることがなければ設定温度を保ち、菌の繁殖の抑制に効果がありますが、
食品をしまっている限り「開けない」という選択肢はありません。
菌が繁殖しにくい環境を作る(冷蔵庫内の設定温度を保つ)最善策は、
やはり「むやみに冷蔵庫を開けないこと」に限るでしょう。
とても単純な事ではありますが、菌の繁殖を抑える他、電気代の節約にもつながるのです。
また、賞味期限の近い物ものはなるべく早く使い切るようにしましょう。
冷蔵庫の中身を軽くするだけでも冷蔵庫内の温度上昇を抑えることができます。
そしてパッキンが黒ずんできたら、なるべく新しい容器へと買い替えることもおススメします。
いつも稼働してくれている冷蔵庫に気を配ることも大切かもしれません。